クライアント様への思い

税理士という職業上、クライアント様の生活と密接に関わることになるため、「応援したい」「困っていることを解決したい」という気持ちは当たり前に大きくなります。

私の大好きな本で重松清の「きみの友達」という小説があります。
小学校が舞台で、色々な”友達”を、章ごとに、それぞれの視点から描いた物語です。

「あのときあんなひどいこと言って」「あんな態度とって」とか、「もっとこうすればいいのに、ああすればいいのに」と表面的には批判的な感想が浮かぶのですが、別の視点から(本人の視点から)見ると、様々な思いがあっての言動で、それぞれの子供たちがすごく魅力的に描かれている作品です。

経営者は孤独であり、ときに従業員と対立してしまうポジションでもあります。
個人のクライアント様も同様で、お金に関わる相談であるため、気軽に誰でも話せる内容ではありません。お金が入れば敵を作ってしまうこともしばしばあります。

そういった方々と密接に関わり、それぞれの魅力を感じ取り、応援し、悩みを解決できれば、私にとってこの上ない喜びです。

以前勤務していた税理士事務所の所長は「判断に迷うことがあったらお客様のためになるのはどちらか」ということをいつも仰っていました。
私もそれに倣って、関与させて頂く皆様のお役にたっていけるよう努力して参りたいと思います。