FL値に家賃を加えたFLR値。飲食店経営において必要な売上高とは。

妻に写真のダメ出しをされました。確かに昨日の写真を見ても色が変やし。

妻はあいかわらず「文章は難しいけん読まん」と言うし、ブログって難しい。


FLR値とは

昨日紹介したFL値にRを加えたFLR値という指標があります。

RはRENT。つまり家賃です。

計算式で表すと、次のようになります。

FLR値=(材料費+人件費+家賃)÷売上高

FLR値の目安

一般的にFLR値は70%以内に抑えることが理想と言われています。
逆に70%を超えてくると利益が出にくくなります。

FL値の目安は55%~60%でしたので、売上に対する家賃の割合は10%以下に抑えたいということになります。

FLR値の計算方法

前回の記事に使った決算書より

赤:売上
黄:材料費
青:人件費
紫:家賃
この場合
・売上:20,000,000円
・材料費:8,900,000円
・人件費:2,400,000+30,000円=2,430,000円
・家賃:1,800,000円
なので
FLR値=(8,900,000+2,430,000+1,800,000)÷20,000,000=65.65%
となります。

今の場所でどれくらいの売上が必要なのか

家賃に対する家賃の割合は10%以下に抑えたいということは、逆にいうと、今の場所で良好な経営状態にもっていくためには家賃の10倍の売上が必要ということになります。

家賃が年間180万円であれば必要な売上は1,800万円。年間営業日が300日とすると、単純計算で1日あたり6万円。客単価3,000円であれば1日20人の来店。

これは単純計算です。

まずは自身の強みや弱みを把握し、戦略をはっきりさせて目標を数値化する。実際の数字との差を知る。すると改善すべき点が見えてきます。

満足度の評価はお客さんがしてくれますが、経営の評価はお金、つまり数字にしかできません。

目安の数字の把握、個別の状況を考慮した目標の設定、改善点の洗い出し、改善策の検討、改善策の実行、そしてモニタリング。モニタリングとは進捗状況の管理です。

ぜひ一度じっくり考える時間をとられてみてください。